2011/11/19
200本の大洋印刷キャッチフレーズ

30人の若手コピーライターが、
大洋印刷のキャッチフレーズを考える

「街の印刷屋さんを盛り上げるコピーという気分で。」

講師から、そんなアドバイスとともに課題が発表された。
株式会社 宣伝会議が開講している、コピーライター養成講座 上級クラスでの一コマです。

株式会社 宣伝会議は、
『宣伝会議』『ブレーン』『アドバタイムズ』など雑誌や新聞を発行し、宣伝・広告界の発展に多くの貢献をしている会社。
教育事業も広く展開し、専門知識やスキル向上のための多くの講座を開講しています。

その講座の一つに1957年開校の『コピーライター養成講座』があります。
糸井重里さん・児島令子さん・秋山晶さん・佐々木宏さんなど、トップクリエイターを輩出し続けている、歴史ある講座です。

講座は実績ある現役のコピーライターが講師となり、課題の講評を中心に進められます。

その課題のひとつに「大洋印刷のキャッチフレーズ」が採用されました。

コピー開発をするのは「上級クラス」を受講する約30名。
講師は電通のクリエイティブディレクター・コピーライター 門田陽さんです。

企業コピーは堅くなりがち。もっと柔らかく、自由に書いていいんだよ。
というメッセージとして、冒頭のアドバイスがあったのではないでしょうか。

受講生が提出したコピーの総数は200本。
さて、どんなキャッチフレーズが生まれるのでしょう。

印刷会社のイメージが変わった

ベスト1に選ばれたのは、「頭ひとつコレが抜けてました」(門田陽さん)と評価されたこのコピーです。

書いたのは中井翔子さん。
都内の制作会社、株式会社インマークスのコピーライターさんです。

宣伝会議 教育事業部 左から、講師の門田陽さん(電通)、受講生の中井翔子さん(インマークス)
ベスト10コピーには講師から”金のエンピツ”が授与される。

「大洋印刷を調べているうちに、印刷会社のイメージが変わりました。ホームページに登場している社員さんのコメントが自由であったり、一人ひとりのキャラクターが豊かだなあという印象を受けました。それだけじゃなく、様々な印刷機械の設備や、事業部署もたくさんあるんだと感じ、このコピーができました。」

このベスト1に選ばれたコピーは、大洋印刷の企業ポスターとして使用させていただくことになっています。

では、その他に優秀とされた十傑のコピーを紹介します。

伊東正嘉さん
松田光宏さん
栗原勲
栗原勲
川口久美子さん
石川のり子さん
中村達矢さん
塚本清志さん
山下皓平さん
中井翔子さん
※中井さんは十傑の中に2本も選ばれています!

うん、良いです。素敵ですね!
私の名前が出ていたりして、少しはずかしいのですが・・・

その他にも、

・マゼンダが足りねえなと、父は夕陽に向かって言い放つ。

・どうすれば、この大空に印刷できるだろう。

・良いことも悪いことも、酔うとどうなるかも知っている担当者がいる。

など紹介しきれませんが、社員が聞いたら嬉しくなっちゃうコピーがたくさんありました。

自由な、枠に収まらないコピーを

この上級クラスを運営する、宣伝会議の妻形陽介さんからコメントをいただきました。

「大洋印刷さんのwebサイトは、各事業部の方のお顔といきごみが書いてあり、とても楽しい。なので、受講生が書くコピーもきっと楽しいものが多いんだろうなと思っていましたが、中には切ないものや堂々としているコピーがありバリエーションに富んでいました。
制作されるポスターは、雑誌『宣伝会議』でも取り上げさせて頂きます。
お楽しみに!!」

宣伝会議の妻形陽介さん

さらに、
「講座で学ぶことは実際の業務につながることが多いかと思いますが、課題に対して “自由に表現できること” が一番の醍醐味です。
自由に考え、既存の枠に納まらないコピーを書いて、表現豊かなコピーライターになって欲しいと思っております。」
と、受講生へのエールも寄せていました。

印刷は、創造力のフィニッシャー

私たちは工程上、アートディレクターやデザイナーの方々と接する機会が多いのですが、改めてコピーライターの創作力を感じることができました。
印刷物はたくさんの方の力でつくられる。
大洋印刷はフィニッシャーとして、しっかりモノづくりに精進していかなければなりませんね。

宣伝会議の妻形さん、講師の門田さん、受講生の方々。誠にありがとうございました。

関連記事

新着記事

アーカイブ

  • Twitter
  • Instagram

CONTACT

REQUEST