福島の老舗酒蔵、大和川酒造店の期間限定商品である
純米吟醸の生酒「真夏の吟の夢」(2021年6月発売、現在は販売終了)、
3ヶ月熟成する純米吟醸「秋あがり」(2021年9月発売、現在は販売終了)。
特徴的なラベルのデザインを、B2ポスターに再現するお仕事をお手伝いさせていただきました。
大和川酒造店は1790年創業の老舗酒造。福島県会津喜多方の酒蔵です。
「弥右衛門(やうえもん)」をはじめとした銘酒で知られ、地元に根ざした真摯な酒造りを九代に渡って続けています。
今回の「真夏の吟の夢」「秋あがり」はどちらもベースは純米吟醸酒ですが、仕込みの方法が違い、味わいも異なります。
ラベルはこの酒の個性と、季節のイメージからデザインされました。
今回のB2ポスターは、酒蔵に併設された売店に貼るために、少部数で作成。
元のラベルのイメージを大切に作られています。
紙の質感を生かした柔らかな風合いの上に、特徴的なシルバーの箔押しが光ります。
紙はMr. A-F ホワイトを使用。
こちらのポスターは箔のように光る部分を抜き(印刷せずに紙地を見せること)で表現しています。
紙は両面アルミ蒸着のスペシャリティーズ GT-14を使用。
銀色が透けないように全面にホワイトを200%で印刷した上に4色を刷っています。疑似箔押し部分はホワイトなしで色をのせ、元の箔押しの色味を再現しています。
2枚のポスター共に、大洋印刷のUVインクジェット機で出力しています。
お酒のネーミングに、夢見心地の良い心地、という意味合いが込められていたのでラベルもポスターも季節感を出しつつ、クラクラするような表現を目指していました。そのため最も気をつけたのは青と赤の発色と微妙なグラデーションでした。
全体の色合いだけでなくノイズの入ったようなディテールが潰れないようなケアもしてもらい、艶消しの箔を押してもらった仕上がりはすごく良くて、クライアントもとても喜ぶ着地ができました。
秋のビジュアルでグラデーションや鮮やかな色の再現以上に苦労したのが、お酒の銘柄を記したロゴの表現でした。夏は箔を使用しましたが予算の都合上、箔が使えなかったためにベースの蒸着紙に4色刷りでの表現を試みました。
反射することも踏まえて色味の調整をしてもらいましたが、数パーセント単位でのかけ合わせのチャートをその場で作ってくださり、それをすぐに校正に反映させながら検証を行いました。
結果的にロゴの微妙な色合いを表現することができ、秋の空気を纏ったポスターに仕上げることができました。
UVインクジェットという印刷方式は、版を作成しないのが特徴。色出しも最小限の作業で済むため、紙やインクのロスが少なく、少部数の印刷に適しています。
また、弊社のUVインクジェットは大判サイズの作成に強いです。
平台ではB倍も余裕の3200×2690mm(高さは50mmまで)、
ロール印刷では2050mm幅×30mなど(ロールの長さによる)の印刷物を1枚から作成できます。
詳しくはこちらから☞ 大判UVインクジェットプリンタのご紹介
少し変わったところでは、動きを表現する印刷(レンチキュラー)も作成できます。
以前の作例はこちらより☞ 特大くじらレンチキュラーを作成しました
印刷部分の盛り上げ表現や下地の隠蔽も容易なホワイトインクと、
表面にグロス感を演出したり、盛り上げてレンズ効果を作れるクリアインク。
2つの特殊インクも備えているため、質感表現や一癖ある印刷物の作成も得意です。
印刷サンプルもございますので、ご興味のある方はお問い合わせよりご連絡くださいませ。
大和川酒造店様、デザイナーの福島周様、ありがとうございました!
大和川酒造店HP:
http://www.yauemon.co.jp/
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福島周デザイン室:
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