2022/03/08
印刷四方山話

3月に入り、まだまだ朝夕は肌寒い日が続いておりますが、日中の陽射しもずいぶんと柔らかくなり春らしさを感じております。春は新緑が芽吹き、過ごしやすい陽気に誘われて、新しいことを始めるにはピッタリな季節ですね。

ということで、弊社、大洋印刷のホームページが3月1日にリニューアルされております。これまでの事業内容やサービスから、SDGsへの取り組みなど、新しくなったホームページ、宜しければご覧ください。

さて、リニューアル移行の兼ね合いでタイミングがズレてしまいましたが、本年、弊社で作成いたしました年賀状に関して、こぼれ話など記事にさせていただきます。

2022年は壬寅(みずのえとら)ということで、言葉の意味を調べてみると「厳しい冬を乗り越えると、春の芽吹きは生命力に溢れ、瑞々しく成長をしていく」とのこと。

『新しく生まれていく』『花開く』といったことをイメージいたしまして、今回の年賀状ではギミックとしてフロッタージュを取り入れております。
フロッタージュとは凸凹した造形物の上に紙を置き、鉛筆や色鉛筆などでこすると表面の凸凹が紙に写し取られる技法です。

紙の片面に活版の空押しで浮き出し加工を施し、フロッタージュをして遊べる年賀状となっております。自宅で過ごす時間が増えるなか、ちょっとしたお楽しみになれれば、との思いで作成いたしました。

年賀状で浮き出しをするにあたり、しっかりと立体感のあるエンボス加工が出るように用紙はワイルドFSを使用しました。用紙の名称通り、ラフでワイルドな質感ながら和紙のような風合いも併せ持ち、エンボス加工でその魅力が発揮できる用紙となっております。

また、エンボス加工は活版印刷機を使用して行っています。通常は1mm程度の亜鉛版で圧をかけて押し出しをしますが、今回3mmの亜鉛版を使用して、かなりの強圧をかけて空押ししています。

(画像:左3mmの亜鉛版と右1mmの亜鉛版の厚みの違い)

なお、今回の年賀状は社内で数案デザイン出しを行い、選考しております。
それぞれのデザインも面白い提案があり、白熱した選考となりました。

仕上がりの立ち合いも行い、無事完成となりました。
自宅で過ごす時間が増えるなか、ちょっとしたお楽しみになれば幸い、と作成いたしました。

●年賀状デザイン

プロモーション部 デザイナー 加藤&山ノ内

用紙:ワイルドFS 720×1020mm T目 330.5kg

仕様:オフセット2C→大断→活版空押し→仕上げ断裁

印刷ならではの質感や肌触りの良さを感じられる年賀状となっております。
今後も印刷で楽しむことのできる情報を発信してまいります。

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